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大人も意外と知らない?!行事食を子供と一緒に楽しもう!


日本には、四季折々に行事食があります。季節ごとの旬の食材を使い、特別な行事やお祝い事のときに食べる特別な食事のことです。
最近では、洋食化や外食、共働き世帯が多く、大人でも行事食に馴染みがない人も多いかもしれません。しかし、食事を通じて四季を感じたり、日本の文化を学ぶ良い機会になりますので、ぜひこの機会にお子さんと一緒に行事食を楽しんでみてはいかがでしょうか?
今回は、子供と一緒に行事食を楽しむコツと、取り入れやすい行事食4つをご案内します。

行事食を子供と楽しむコツ

行事食の主なものでは、おせち料理、七草がゆ、おしるこ、恵方巻、ちらし寿司、ぼた餅、そうめん、おはぎ、月見団子、赤飯、かぼちゃ、年越しそばなどがあります。
地域によって使う食材や味付けが異なることもありますし、それぞれ家庭の味もあるでしょう。ですから、全てを正式なやり方でやろうと気負わず、身近な食材で楽しむ余裕をもってはじめてみましょう。

● 3回食に進んだらはじめどき

9ヶ月頃になると離乳食も後期に入り、3回食に進むお子さんも増えてきます。
これまで家族と食事時間が合わせにくく、ママと赤ちゃんだけで食べることが多かった離乳食も、この頃になるとパパや兄弟、家族そろって食べることができるかもしれません。
また、離乳食後期に入ると、食べられるものも増え、家族そろって行事食を楽しむには良い頃と言えるでしょう。
楽しい雰囲気の中、幼い頃から食文化に触れることは、食への興味と心の成長を育ててくれます。

● 味付けはあくまで薄く、大きさや硬さも注意して

行事食の中には、味付けが濃いものやお餅など飲み込みにくいものもあります。
行事食でも離乳食の基本に変わりはありません。味付け前に取り分け薄味にしたり、適した大きさ・固さに調理しましょう。

● 写真で思い出に残そう

写真を撮って、行事と成長を思い出に残すのも楽しみの一つです。
見返したとき、季節や成長を感じやすいですし、行事に合わせたコスチュームもあり可愛い写真が撮れますよ。

お正月には

お正月は、おせち料理、お雑煮、お汁粉、七草がゆなどの行事食があります。
おせち料理は味付けが濃いものが多く、そのままでは離乳食としては不向きですが、煮しめやお雑煮などの煮物・汁物は取り分けて与えるのにぴったりです。里芋やにんじん、大根、鶏肉など、普段お子さんが食べ慣れているものがおすすめです。
また、お餅の代わりに軟飯を潰して一口大に丸め、きなこやお汁粉で楽しむこともできます。
胃腸に優しい七草がゆは、そのままでも大丈夫ですが、卵でとじたり、さつまいもやかぼちゃなど少し甘みのある食材を足すと、七草の苦味が和らぎパクパク食べてくれますよ。

節分には

節分には、歳の数だけ豆を食べたり、無言で恵方巻にかぶりつくなど、子供と一緒に楽しめる風習があります。
豆は固く、喉につまらせる恐れもあるので、まだ避けた方が良いでしょう。
子供用には、卵、柔らかく煮たかんぴょう、きゅうり、かにかまなどを使って、カラフルな恵方巻を作ってみてはいかがでしょうか。
手づかみ食べの意欲も沸き、バラバラに崩れてしまっても、みんなと同じ食事で喜んで食べてくれるはずです。

七夕には

七夕には、そうめんやちらし寿司などが昔から食べられてきました。
薄焼き卵やハムを星形に切り取り、きゅうりやトマトなど旬の野菜を添えて盛り付ければ、子供も喜ぶ可愛い七夕そうめん・ちらし寿司になります。
また、デザートにはさっぱり喉ごしの良いゼリーもおすすめです。お好みのフルーツを入れたり、寒天で冷やし固め星形に切り取っても可愛いですね。

収穫の秋には

秋はお月見団子や重陽の節供があります。
軟飯を潰して丸め、きなこやあんこ、枝豆を潰したずんだをのせると彩りもよく可愛いお月見団子ができます。
また、旬の里芋を煮て供える風習もありますので、取り分けて薄味で柔らかく煮てもいいでしょう。
重陽の節句では、秋の味覚を存分に味わえる、栗ご飯や焼きなす、菊の花のお浸し、春菊のお吸い物などが定番です。
栗ごはんや焼きなすは食べやすいですが、春菊は苦味が気になるかもしれませんので、柔らかく煮て刻み、栗ごはんに混ぜたり、お味噌汁に入れると食べやすくなります。

まとめ

行事食は、その国の文化や季節の移ろいを感じるよい機会です。
また、旬の食材は栄養価が高く、食べることで丈夫で健やかな成長を願う気持ちが込められています。
幼稚園や小学校に上がると、給食で行事食が出るかもしれませんが、小さい頃から様々な食材に慣れ親しんでいない子は、食べ慣れないものに手を付けない子も少なくありません。
ぜひ、小さい頃から家庭で、食べる楽しみや興味を持たせてあげられるといいですね。

( TEXT : 宇田川みさき / Rippy編集部 )

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