お役立ち情報
2.12018
離乳食はなぜ必要なの?
栄養補給のために必要
人間は生まれてきてからしばらくの間は母乳やミルクの栄養で生きていける哺乳動物です。しかし、徐々に身体が大きくなっていき必要となる栄養の量が多くなってくると母乳やミルクだけでは足りなくなってきます。それに合わせて栄養を食物からとる離乳食が必要になります。また、赤ちゃんは体内に鉄分を蓄えて生まれてきますが、母乳やミルクだけで育っている間に徐々に体に蓄えている鉄分を使い果たしてしまいます。もともと母乳には鉄分が含まれている量が少ないため、胎児の時に鉄分を蓄えておくような体の仕組みになっています。不足してきた鉄分を補うためにも離乳食が必要です。
接触機能を向上させるため
食べ物を口から取り入れて体内に取り込むには、口に入れてから形のあるものを噛み砕いて消化しやすくしなくてはいけません。これを摂食機能といいます。赤ちゃんは生まれてきてから本能的に母乳やミルクを飲みはじめます。この時の哺乳反射は練習をしなくてもできるようになっていますが、食べ物を口に入れて、噛み砕き飲み込むという動作は練習しなくてはできません。急に大人と同じものが食べられるわけではないので、離乳食で少しずつ硬さを調整して噛む練習をしていきます。また自分で食べ物を口に入れることも練習しないといけません。
消化機能を成長させるため
赤ちゃんの身体が大きくなってくると身体が必要としている栄養量が増えてきます。そのため栄養価の高い食べ物を食べないといけませんが、そういった食べ物は消化するにも時間がかかります。母乳と違って離乳食を消化吸収するには身体の中で消化液をだして、消化器を動かし食べ物を送りながら消化して体内に吸収する必要があります。これも急に消化できるようになるわけではないので、消化の良いものから少しずつ消化が難しい離乳食を食べることで消化機能を成長させていきます。最初から消化に時間がかかるものを与えるとお腹をこわすことがあるのはこのためです。
毎日のリズムをつけるため
食事は人の生活の中で大きな柱となる存在です。食事を中心に生活リズムができていると言ってもいいほどです。母乳やミルクを飲んでいる時には時間がはっきりと決まっていないこともありますが、食事は1日3回という決まったリズムがあります。毎日の食事を同じ時間に繰り返すことで、生活のリズムのメリハリができて1日のリズムが安定します。その結果、夜にしっかりと眠れるようになり1日の過ごし方の安定につながります。また家族と一緒に食事をすることで精神的な安らぎを得ることができることも大きなメリットです。