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ジュースはいつから?赤ちゃんとジュースの上手な付き合い方


離乳食と同じように、飲み物も白湯や麦茶だけじゃなく色々な味を飲ませてあげたくなるかもしれません。実際、赤ちゃん用のジュースやイオン水なども売られていますが、いつ頃から与えていいのでしょうか。そもそも離乳前の赤ちゃんにジュースは必要なのでしょうか。
赤ちゃんとジュースの付き合い方についてご紹介します。

赤ちゃんにジュースは必要?

色々な食材を使った離乳食を進めてくると、飲み物にもバリエーションを出してあげたい、と思うママもいらっしゃるかもしれません。ベビーフードを扱うお店にも、「〇ヶ月から飲めるジュース」と書かれたパッケージを目にしますし、離乳食に果物を使いはじめると「100%果汁のジュースなら体に良さそう」と考えるママも少なくないでしょう。
実際のところ、赤ちゃんにジュースは必要なのでしょうか?市や区など地域で行われている定期健診では、離乳食の進め方などの指導も同時に行われる事が多く、赤ちゃんに与える飲み物に関しても指導しています。母乳や粉ミルクの他に水分を与える際は、白湯や麦茶が推奨されています。同時に、ジュースやスポーツ飲料水などに含まれる砂糖の量に注意が必要であることも指導されます。厚生労働省が出している離乳食の支援ポイントでも、「果汁の摂取によって母乳や粉ミルクの摂取量が減り、栄養素の摂取量低下が危惧されることや、乳児期以降における果汁の過剰摂取傾向と低栄養素や発育障害との関連性が報告されており、栄養学的な意義は認められていない。」とされています。つまり、ジュースを与える必要はなく、母乳や粉ミルク以外の水分補給は白湯や麦茶で十分と言えます。

ジュースのメリットとデメリット

それでも「白湯と麦茶だけで飽きないのかな…ジュースをあげたくなる!」という大人も気持ちも分かります。赤ちゃんにとってジュースのメリットとデメリットを考え、知った上で一番近くで保育するママ、パパが判断してあげるのがいいでしょう。ジュースを与えるメリットは、赤ちゃんにとって美味しくご機嫌になることかもしれません。美味しそうに飲む仕草は本当に可愛く、パパ、ママにとっても癒される瞬間です。
デメリットは、先ほども挙げたようにジュースを飲んで満足してしまい、母乳や粉ミルクの飲む量が減り、赤ちゃんにとって必要な栄養素が摂れなくなってしまうことです。
ジュースの甘さに慣れてしまうと、味が薄い離乳食が進まなくなることもあります。また、消化器官が未熟な赤ちゃんにとっては胃や腸の負担になったり、虫歯や肥満を招く恐れもあります。さらに、市販のジュースで100果%果汁と表示があっても、濃縮還元のものや香料、保存料、着色料など、赤ちゃんにとって不必要な添加物が含まれている事もありますので、パッケージの原材料欄はチェックするよう心掛けましょう。

あげるなら離乳食完了期頃から

以上のデメリットを考えると、ジュースは離乳食が3回食に進み、母乳や粉ミルク以外から栄養素が摂れるようになってきた離乳食完了期頃を目安にするといいでしょう。
それでも虫歯や肥満のリスクを考えると、ジュースのあげすぎには注意しましょう。
あくまで成長に必要な栄養素は食事から摂るよう心掛け、食事の際は味を邪魔しない白湯や麦茶と一緒にいただくのが良いでしょう。
上に兄弟がいると、どうしてもジュースや炭酸飲料などを早くから目にすることがあり、ジュースデビューが早くなりがちです。兄弟がいる育児は本当に大変で、細かい所まで気にしていられないというのが本音かもしれませんが、赤ちゃんの健康と成長を考え、兄弟や同居する家族などに「まだ〇〇ちゃんは飲めないからね」と協力してもらえるといいですね。

ジュースと上手な付き合い方

甘くて美味しいジュースは、もっと欲しい!甘くないと物足りない!と思わせる中毒性があります。
日常的に与えるものではなく、何か特別な日や事、がんばった時だけのご褒美にしてみるのはいいかもしれません。
例えば、お誕生日会やお出かけした時、予防接種の注射をがんばった後など、ジュースは特別感のあるものにすることで依存しにくくなります。
また、100%で味が濃いものは水で薄めてあげましょう。
さらに温度にも注意が必要です。大人にとって冷えたジュースは美味しく感じますが、赤ちゃんにとっては胃や腸に負担をかけますので、レストランなどでは氷をぬいてもらったり、常温で与えるのがいいでしょう。

まとめ

母乳や粉ミルクから主な栄養を摂っている赤ちゃんにとってジュースは必要ではありません。食事中や普段の水分補給には白湯や麦茶が良いでしょう。
離乳食完了期頃から、ご褒美や気分転換にジュースを与えてみてもいいかもしれませんが、甘くて依存性のあるものなので与えすぎに注意が必要です。
また、市販のジュースに記載されている「〇ヶ月から飲める」といった言葉でも、月齢はあくまで目安にし、お子さんの離乳食や発育の様子を見て親が判断しましょう。
ジュースと上手な付き合い方ができるといいですね。

( TEXT : 宇田川みさき / Rippy編集部 )

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