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レバーを離乳食に取り入れて鉄分不足解消!下処理から注意点まで

離乳食の進め方1歳〜

離乳食を作り始めて、初めてレバーを買ったというママも少なくないのではないでしょうか?
匂いと独特の食感が苦手な方が多いレバーですが、レバーには女性や赤ちゃんが不足しがちな鉄分が豊富に含まれています。
それゆえ、授乳中のママや赤ちゃんの鉄分不足に活用したい食材の一つです。
レバーの下処理方法や離乳食に取り入れる際のコツ、注意点をご紹介します。

1歳前後にみられる鉄分不足

お腹の中にいる頃はお母さんから、生まれてから生後9ヶ月頃までは母乳や粉ミルクから鉄分をまかなってきた赤ちゃんですが、離乳食が主な栄養源になる頃から、鉄分不足に注意が必要です。
栄養バランスの偏った離乳食や、離乳食後期になっても少ししか食べられない赤ちゃんは特に注意しましょう。
大人でしたら立ちくらみやめまい、疲れやすいなど貧血の症状で気付くかもしれませんが、赤ちゃんの貧血には気づいてあげられにくいものです。
赤ちゃんの元気がない、風邪や感染症などにかかりやすい、顔が青白い、瞼の裏(あっかんべーをさせる)が白っぽくなっているなどの症状が見られたら、鉄分不足かもしれません。

鉄分不足にはレバーが効果的

貧血予防にはレバー、と一度は誰でも聞いたことがあるようにレバーには鉄分が豊富に含まれています。
豚、牛、鶏とありますが、離乳食には臭みが少なく柔らかで扱いやすい鶏レバーがおすすめです。スーパーのお肉コーナーでも手に入りやすいでしょう。
少し難しい話ですが、鉄には肉や赤身の魚に含まれる「ヘム鉄」と、牛乳や卵、野菜、海藻に含まれる「非ヘム鉄」の2種類あります。
「ヘム鉄」は「非ヘム鉄」よりも5倍ほど吸収率が高く、鉄分不足の解消には効果的と言えます。
さらに、鉄は動物性たんぱく質やビタミンCと一緒に摂ると吸収率が上がるので、献立にお肉やビタミンCが含まれる野菜、果物を加えるのがおすすめです。
逆に、鉄の吸収を妨げる栄養素にカルシウムやリンがあります。
牛乳にはカルシウムやリンが含まれているので、栄養価の高いものではありますが、鉄不足の観点からみると牛乳の飲ませ過ぎには注意しましょう。

レバーの下処理と離乳食への取り入れ方

レバーを美味しく食べるには下処理が欠かせません。
また、新鮮なものを選ぶようにし、その日のうちに下処理をしましょう。
①ハツ(心臓)が付いている場合は包丁で取り外します。余分な脂肪、血のかたまりも取り除きます。
②ボウルにたっぷりの水を注ぎ、もみ洗いします。
③水が濁るので、何度か水を取り替えながら濁らなくなるまで洗います。
鶏レバーは豚レバー・牛レバーに比べると臭みも少ないので、牛乳に付けなくても気にならないでしょう。

鶏レバーは離乳食の中期から使うことができます。
下処理した鶏レバーをしっかり火が通るまで茹で、裏ごししペースト状にしておくと便利です。
この状態で1食分ずつ小分けにし冷凍保存しておくと、使いたいときに様々な料理に使えますよ。
出汁や野菜スープでのばしたり、豆腐に加えて白和えに、マッシュポテトに混ぜておやきやイモ餅など、子供が好きなメニューに加えるのもオススメです。

レバーの与えすぎはNG!

不足しがちな栄養素が摂れるレバーは離乳食におすすめですが、同時に摂り過ぎには注意しなくてはいけません。
レバーには鉄分の他に、ビタミンA(レチノール)と亜鉛も多く含まれています。
これらは過剰摂取すると、大人でもめまいや嘔吐、下痢などの症状を引き起こし、赤ちゃんは最悪の場合は命の危険も引き起こしかねません。
レバーに限らず、ビタミンAや亜鉛はお肉、卵など他の食材にも含まれていますから、全体量を考え、偏ったメニューにならないよう心がけましょう。
離乳食に使うレバーは1回あたり10g(一切れ)程度で、毎食摂るのではなく、様々な食材を使いながらバランスのよい離乳食を目指せるといいですね。

まとめ

偏った離乳食は鉄不足を引き起こします。実際、病院の検診で「貧血ぎみですね」と言われる赤ちゃんは少なくありません。
自分で不調を訴えられない赤ちゃんだからこそ、普段の様子や体調の変化に気付き、離乳食を見直せるといいですね。
今まで使ったことがないレバーでも、下処理さえしてしまえば、難しいことはありません。冷凍ストックを活用したり、市販のレバー粉末もありますので上手に取り入れてみましょう。
レバーは栄養価の高い食材ですが、あげすぎも注意が必要です。
他の食材との食べ合わせや量、バランスの良い献立になっているか気を付けたいですね。

( TEXT : 宇田川みさき / Rippy編集部 )

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