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5.12018
離乳食の人気野菜【にんじん】の栄養効果とレシピ
含まれているたくさんの栄養素
にんじんには、βカロテンがふんだんに含まれています。野菜の中でもその含有量はトップクラスです。ほうれん草やかぼちゃの約2倍の量も含まれています。βカロテンは、色鮮やかな緑黄色野菜に含まれる強力な抗酸化作用を持つ栄養素です。
なんと、体内では必要に応じてビタミンAに変換して効果を発揮したりもします。視力を維持する働きや粘膜や皮膚を守り、風邪を引きにくい体質にするなどの免疫機能を高める効果もあります。
βカロテンのほかにも、体内の過剰なナトリウムを排出する働きをもつカリウム、体の機能をバランスよく整えるミネラル、カルシウムなども含まれています。
赤ちゃんの腸内環境を整える
食物繊維も含まれています。母乳やミルクなどの水分が主な栄養素だった赤ちゃんが離乳食を食べ始めると、便秘や下痢に悩まされることがあります。
にんじんには、ペクチンという食物繊維もたくさん含まれているので、腸内環境を改善することに役立ちます。
ペクチンは、腸内で善玉菌のエサとなり、善玉菌の増殖や活性化の手助けをしてくれます。また、便の水分のコントロールをしてくれるので、便秘で固くなった便の場合は水分を与え柔らかくし、下痢で水分が多いときは水分を吸って適度な固さの便に調整してくれます。
離乳食での活用の仕方
にんじんは栄養素は豊富でアレルギーの出にくい食材なので、離乳食の初期から与えることができます。生野菜は1歳になるまでは待ったほうがよいので、小さく刻んで、加熱して柔らかくして与えることが望ましいです。
初期は、歯が生えていませんので舌触りのよいペースト状で与えます。たくさん食べてもらうためにもペースト状がおすすめです。冷凍保存すると大変便利なので、製氷皿などに小分けにして冷凍庫にストックしておくとよいでしょう。
中期になると、離乳食にも少しずつ慣れてきます。舌や上あごを使って食材をつぶす練習をしていきます。小さく切ったものをゆで、粗くつぶしたものを与えるとよいです。
離乳食の後期におすすめのレシピ
離乳食の後期では、歯茎で噛み潰して食べる練習をしていきます。少し歯ごたえの感じられる程度に、固さを調節しながら調理することがポイントです。この時期になると、食べ物の好き嫌いも出てくるので、なるべく子どもが進んで食べてくれるようにレシピを工夫することも大事になってきます。
すりおろしたにんじんと皮と骨を取り除きほぐした白身魚を、フリッターにしたレシピなど香ばしさもあるので子どもが喜んで食べてくれます。
また、油を摂取し過ぎなければ、油がにんじんの栄養素の吸収率を高めてくれるのでコロッケもおすすめのレシピです。