お役立ち情報

カステラや黒糖蒸しパンも要注意!赤ちゃんにあげてはいけない食べ物


1歳未満の赤ちゃんに、はちみつを与えてはいけないのは、すでにご存知の方は多いと思います。でも、うっかりはちみつを使用したカステラや菓子パンなどを与えていませんか?はちみつを使用した食べ物は控えた方が良いですが、うっかりあげてしまっているケースが少なくありません。
黒糖やきび砂糖、黒蜜などもはちみつと同様の理由で1歳未満の赤ちゃんにあげるのは好ましくありません。そこで今回は、気軽に与えてしまいがちだけど、注意が必要な食べ物をご紹介します。

はちみつを赤ちゃんにあげてはいけないのはなぜ?

大人にとってヘルシーなイメージがあるはちみつですが、そもそもなぜはちみつを赤ちゃんに与えてはいけなのでしょうか?はちみつには、土壌中に存在している「ボツリヌス菌」が含まれていることがあります。このボツリヌス菌は、大人にとっては何も問題がありませんが、腸内環境がまだ未熟な赤ちゃんにとっては「乳児ボツリヌス症」を引き起こすことがあります。乳児ボツリヌス症は、ボツリヌス菌が腸内で毒素を出し、哺乳の低下、便秘、首のすわりが悪くなるなどの症状を引き起こし、最悪は死に至るケースもあります。
(詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161461.html)

きび砂糖、黒糖にも含まれるボツリヌス菌

このボツリヌス菌は、はちみつ以外にもきび砂糖や黒糖にも含まれており、「自然な甘みが体に良さそうだから~」と安易に赤ちゃんに与えてしまうと、乳児ボツリヌス症を引き起こしてしまう恐れがあるので注意が必要です。
うっかりあげてしまいがちな食べ物に「カステラ」や「黒糖蒸しパン」などがあります。
材料にはちみつや黒糖を使ったお菓子や食べ物は身近にありますから、市販のものをあげる際は裏面の原材料の欄をチェックするように心がけましょう。

ボツリヌス菌は熱にも強い!

ボツリヌス菌(芽胞)の耐熱性は、120℃で4分と非常に熱に強く、茹でたり煮たりという家庭で行う通常の調理では死にません。
加熱調理すれば大丈夫、と思いがちですが、離乳食にはちみつやきび砂糖、黒糖などを使用するのはやめましょう。
離乳食も後期になると、おやつにクッキーや蒸しパンなど手作りするかもしれませんが、その際は精製された上白糖やかぼちゃやさつまいもなどを利用すると良いでしょう。
もちろん、はちみつ、きび砂糖、黒糖などは1歳を過ぎれば安全で美味しい甘味料ですから、1歳以上のおやつや料理に使うのは問題ありませんよ。

知識はパートナーや身近な人と共有しよう

離乳食や赤ちゃんに与えるおやつについて、パパやママ、おじいちゃんやおばあちゃんなど、赤ちゃんのお世話をする人と話し合ったことはありますか?
以前、我が家でもそれとなくパパに「1歳まではちみつをあげちゃいけないの知ってるよね?」と聞いたところ、「えっ?そうなの?」という返事が返ってきて、焦ったことがありました。
主に赤ちゃんのお世話にしている人にとっては、知ってて当然、と思われる知識でも、普段、赤ちゃんのお世話を任せている人にとっては知らないことがたくさんあるかもしれません。
また、昔と今では、子育てや離乳食の常識が違うこともあります。
定期健診や保健センターなどで行われる離乳食指導やパンフレットなどで得た知識は、パートナーと共有し、赤ちゃんの身を守るようにしましょう。

まとめ

ボツリヌス菌を含む恐れがあるはちみつやきび砂糖、またそれらを使った食べ物は1歳未満に与えないようにしましょう。
赤ちゃんの身を守ってあげられるのは、お世話をするパパ、ママです。
普段から原材料のチェックを心がけたり、パートナーと正しい情報を共有するなど、安全な離乳食を進めていきたいですね。

( TEXT : 宇田川みさき / Rippy編集部 )

関連記事

ページ上部へ戻る