離乳食を始めるタイミング
赤ちゃんが次第に成長する中で、考えなければならないのが離乳食を始めるタイミングです。というのも、離乳食はこれから赤ちゃんが生きていくうえで「どうやって食べるか」を学ぶために必要不可欠なことだからです。
しかし、実際にいつから始めたらいいのかは悩んでしまうものです。そこで大切なのが、赤ちゃんの発達具合を見ること。赤ちゃんの発達に対して始めるタイミングが早すぎると、赤ちゃんはまだ食べ物を十分に受け付けることができません。一方始めるタイミングが遅いと、学ぶ機会が減ってしまいます。そのため、赤ちゃんの発達具合を見ながら始めることが重要となります。
哺乳反射の有無が重要なサイン
赤ちゃんは生まれてすぐの頃、いくつか外部の刺激に対して体が自然に反応する「原始反射」があります。「哺乳反射」も、そのひとつになります。これは赤ちゃんの唇の近くにモノが触れると、赤ちゃんが吸い付くしぐさを指します。生まれた時からお母さんの乳を吸えるように、最初から備わっているのです。しかし哺乳反射は、生後6か月頃になると失われていきます。哺乳反射が残っている時に食べ物を口に入れても、まだ噛むしぐさを知らないために、食べ物を外に出してしまいます。そのため、哺乳反射が無くなってきたころに離乳食を始めるのがおすすめです。
首がすわってから始めよう
離乳食を始めるタイミングとしてもう一つ挙げられるのが、首がすわったタイミングです。赤ちゃんは生まれたばかりの頃は、自分の頭の重さをしっかりと支えることができません。しかし成長と共に赤ちゃんは自分の頭を自力で支えることができるようになり、首が自由に動かせるようになります。この状態が「首がすわる」状態になります。
首がすわる時期は、およそ6か月頃とされています。そして首がすわると、安定して座ることができるようになります。すると食べ物がきちんと消化器官に通りやすくなるため、ものが食べやすくなります。
また首がすわる頃にはモノへの興味も強くなり、そのため食べ物に興味をもつのもこの頃になります。
乳歯が生えてきたら始めよう
離乳食を始めるタイミングとしてもう一つ挙げられるのが、乳歯が生えてきたころです。歯が生えてきたということは、身体が食べ物を噛んで取り入れようとしていることを示しています。赤ちゃんの場合、生後6か月頃に前歯が生えてきます。この時赤ちゃんが嫌がらないようなら、少しずつ離乳食を始めてみましょう。
なお、噛むことでアゴの骨や筋肉が発達し、歯並びも良くなります。そのため歯が生え始めえたら、歯のためにも適度に噛む機会を与える必要があります。ただし、歯が生えてきたからといってすぐに歯をしっかりつかって食べられるわけではないので、最初は歯茎でつぶせるものから与えるようにしましょう。