離乳食のモグモグ期とは
生後7ヶ月頃というのは赤ちゃんが「食べる」という行為に慣れてくる頃です。成長に合わせてどんどんエネルギーも必要になりますし、お父さんやお母さんが食べている様子や食べているものにより興味を持つようになります。気づけば口をモグモグと動かしながらよだれを垂らしている、なんてこともあるでしょう。そうやって食への興味が強まったと感じたら離乳食もゴックン期からモグモグ期に移行させるタイミングです。タイミングは赤ちゃんによって個人差があるので、生後7ヶ月になったからといきなり変える必要はありません。
モグモグ期への移行のさせ方
今まで口に入れたものをただ飲み込めばよかったゴックン期に、突然塊となった食べ物を口に入れられても赤ちゃんは困惑してしまいます。今までの流れでいきなり飲み込んでしまえばたちまちのどを詰まらせてしまうでしょう。そんなことにならないように、まずは飲み込む前にモグモグすることを覚えさせる必要があります。離乳食を食べさせながら目の前で口をモグモグする動作を大人が行いましょう。赤ちゃんはただ茫然と見ているだけかもしれませんが、その口の動きを徐々に真似をするようになります。食べ方の変化を親はきちんと見てあげることが大切です。
食べ物に変化をつける
離乳食のメニュー自体にも変化をつけましょう。お粥は今まで10倍粥だったという場合には少しだけ食感の残る7倍粥にしてみます。また食材はすべてすりつぶさなければならなかったのですが、この時期になると歯茎でつぶせるかたさであればみじん切りなどにしわざわざつぶさなくてもよくなります。突然固形のものを口に入れると赤ちゃんも驚いてしまうので、まずはすりつぶしたイモ類にみじん切りの人参を混ぜるなど、今までの食べさせ方に少し変化を加える程度にし、赤ちゃんが抵抗なく食べられるように工夫をしましょう。
食べる回数と授乳回数
モグモグ期になると積極的に食べようとする子も増えてくるので、離乳食も1回食から2回食に移行させるという人もいるでしょう。赤ちゃんの体内の消化酵素も少しずつ機能してくるようになり、母乳やミルク以外のものからも栄養を摂取することができるようになってくるので、しっかりと離乳食を食べさせてあげると良いのですが、だからと言って授乳回数を減らしたりはしなくても良いでしょう。ゴックン期と変わらず離乳食の後はほしがるだけミルクをあげます。食べる量が増えることで徐々に腹持ちもよくなるので自然と授乳回数も減ってきます。回数がなかなか減らないからと焦る必要はありません。