離乳食と同時に水分補給を
赤ちゃんが母乳やミルクを飲んでいる間は、基本的には他の水分はあげなくてもよいと言われています。しかし、離乳食が始まると、今までとは違い食事と水分を用意しなくてはいけません。赤ちゃんは喉が渇いたと思ってもそれを言葉で伝えることができません。周りにいる大人が水分を用意して赤ちゃんの口に運ぶという作業が必要です。初期の離乳食は水分が多く含まれていますが、それでも別に飲み物を用意したほうがよいでしょう。湯ざましや赤ちゃん用の麦茶などが向いています。ストローが使えるようになるまでは、水分をスプーンですくって赤ちゃんの口に入れてあげましょう。
水分が足りているかを判断する
赤ちゃんは身体の80%が水分でできていると言われているほど体内の水分量が多く、そのため汗をたくさんかいたりするとすぐに脱水症状が出てしまいます。赤ちゃんの身体に十分に水分があるかどうかを判断する時に目安となるのがおしっこの量です。だいたい2~3時間の期におむつを見て濡れているようなら大丈夫でしょう。全く濡れていない状態が何時間も続くような時は脱水が起きている可能性があります。いつもよりもおむつの濡れる量が少ないと感じた時点で離乳食を与える時に水分を多めに与えるようにしましょう。そうして早めに対処しておけば脱水が重症化することを防げます。
赤ちゃんの泣き声をよく聞く
脱水症状が起こると赤ちゃんの元気がなくなっていきます。脱水が軽度のうちは、赤ちゃんは身体に不快な感じをあらわすためにぐずぐずとしたり泣いたりすることがあります。ここで気付いて対処できればいいのですが、そのまま気付かずに水分補給をしないでいると脱水症状が進み、徐々に赤ちゃんの泣き声の元気がなくなっていきます。どうも機嫌が悪いな、と感じた後に元気がなくなったような時は脱水が起こっている可能性があります。脱水状態が悪化すると自分で水分を飲むことができなくなるので、そうなる前に水分を補給してあげましょう。
赤ちゃんの皮膚をよく見る
脱水症状は身体の皮膚にもあらわれます。身体の水分量が足りていない時には皮膚が乾燥してかさつきがでてきます。赤ちゃんは汗をよくかくので皮膚を触った時にはしっとりと湿っているくらいが普通です。かさつきが出ているということは身体の水分が足りていない証拠です。離乳食をあげる時に意識して水分を多めにあげるようにしたほうがよいでしょう。また一度にたくさん飲ませても吸収される量は決まっているので、少しずつこまめに水分をあげることが大切です。同時に普段から赤ちゃんの様子をよく見ていつもとは違っていないかをチェックすることも大切です。