こんにちは!最近少し時間ができたので、いろいろな講演やセミナーに行っているのですが、そんな中、ある大学の助産学専攻科の教授の講演を聞く機会をいただきました。その教授が1~6歳のお子様をもつ親御さんに食事に対するアンケートを取ったところ、朝食を食べさせていないという回答が数パーセントあったという話しをされていて、とても驚きました。両親ともに朝食を食べないご家庭だろうということで、働く女性が増えていく昨今、そういった家庭が増えていくことが予想されます。
朝食を「食べない」ではなく「知らない」子供たち
私たちの中で朝食を食べないとなると、今となっては当たり前になっていても元々は、もっと寝ていたいという気持ちや、用意するのが面倒、お腹が空いていないなどの理由から、1日3食だったところ2食になったという意識が強いと思います。
それが幼少期から朝食を食べないで育つということは、もはや朝食の存在すらも知らずに大人になっていくということです。
子供の栄養必要量と朝食の必要性
子供は一回に食べられる食事の量が限られているので、通常1日3食にプラスして捕食としておやつなどで足りない栄養素を補う必要があります。なので朝食を食べないということは栄養不足につながりますので、捕食を2回という形などをとるなどして時間をうまく利用し、捕食の内容も食事と同じように栄養バランスを考慮した内容で食べさせる必要があります。
とはいっても集団生活が始まるとそんなことはしていられませんので、できるだけ早く3食の習慣に切り替えられると良いですね。食事というのは毎日のことなので、朝食を何年も食べなかったところ急に食べるようにするのは容易ではありません。お子様のためにもご家族の健康のためにも朝食は習慣にしておけるのが理想です。
朝食を抜くと太る
幼少時の朝食の欠食は栄養不足がおこりますが、年齢を重ねていくと肥満のリスクを上げる要因となることが多くの研究で分かっています。そして肥満はのちに生活習慣病など病気の原因となります。朝食を食べさせることは、今のお子様の健康だけでなく、未来の健康を守るというところにまでつながります。
まとめ
ここまで朝食の必要性についてお話しさせていただきましたが、菓子パンだけやふりかけご飯だけでは栄養が満たされません。理想的な栄養バランスの一汁三菜まで意識されなくても良いので、「ご飯+具沢山豚汁」や「オクラ納豆ご飯」のように主食とたんぱく質と野菜がとれることも意識して、負担の少ない朝食習慣を続けていけるようにしましょう!
( TEXT : 櫻井麻衣子 / Rippy編集部 )