離乳食っていつからどんな味付けをすればいいの?
赤ちゃんは薄味にするというのはたいていのママが知っていることだと思いますが、実際に離乳食を作り始めてみると全然物足りない味に思えて、ついつい調味料を足した方がいいんじゃないかと思ってしまうお母さんもいます。
でもちょっとまって!
厚生労働省が出している日本人の食事摂取基準(2015)によると
・6ヶ月〜11ヶ月の1日の食塩摂取量は1.5g
・1歳〜2歳の1日の食塩摂取量は3g(女の子は3.5g)
食塩の小さじ1杯が5gですから1.5gなら(小さじ約1/4杯)。これが1日分ですから、1食に摂取していい食塩は、本当にほんのひとつまみ程度。
そんな味付けでおいしいの?と思うかもしれませんが、もともと赤ちゃんの舌は非常に敏感で、何十種類のミルクや母乳の中から毎日飲んでいるお気に入りを見つけ出せるくらい鋭いのです。
ただし最初に分かる味覚の種類は3つだけ。
・甘味
・うまみ
・塩味
これは母乳やミルクの味付けそのままです。
母乳やできたミルクをなめてみれば分かりますが、味はほんのりと甘い程度。
これ以上の味付けは赤ちゃんには濃すぎると考えてください。
乳幼児の味覚はだいたい3歳くらいまでに完成されていくといわれています。
離乳食は赤ちゃんの味覚の発達に合わせて、徐々に味を増やしていくようにしましょう。
初期・中期の味付け
・材料そのもの味
・ダシ味…赤ちゃん用か無添加のもの限定
後期の味付け
以下が使っていい調味料ですが、大人と同じ量ではありません。
これらを使った料理で、味の抜けやすいものであれば、お湯で煮て味を薄めれば与えてもいいという意味です。
・砂糖
・塩
・醤油
・味噌
・ダシ味…赤ちゃん用か無添加のもの限定
完了期の味付け
以下が使っていい調味料ですが、量は控え目で薄味にします。
焼き肉のたれや市販の○○の素などは味が濃く、香辛料も多く含まれるので離乳食には使わない方が好ましいです。
・砂糖
・塩
・醤油
・味噌
・ダシ味
・コンソメ
・ケチャップ
・ソース
調味料は常に赤ちゃんの味をベースに!
親の食事のついでに離乳食が作ることができるというのが取り分けレシピのいいところだと思います。
でも調味料の点からすると、大人の食事に赤ちゃんを合わせるというより、ちょっと物足りなかったり、食感が失われるところがあってもできるだけ赤ちゃんの味覚に大人が合わせてあげる方がよいのです。
もちろん、離乳食を取り分けた後、大人用の味付けをするのは大丈夫です。
大人用にソースやドレッシングを別にしたり、トッピングで食べるときに味を足すなど大人側が工夫できることはたくさんあります。
また、大人の健康維持にとっても薄味の料理はよいことです。これを機会に大人の味付けを見直すのもよいかもしれません。