避けた方がいい食材を覚えておきましょう
離乳食の一番最初の作業はアレルギーのない食材を見つけることでもあります。
消化器官や免疫システムが未発達であるためにアレルギー反応が出てしまうものもありますが、食材にはアレルゲン(アレルギーの原因となるもの)になりやすいものとなりにくいものがあります。
最初の離乳食ではアレルゲンになりやすいものはできるだけ避けてください。
アレルゲンになりやすい食材
・卵…パンなどの加工品や赤ちゃん用のお菓子にも含まれています
・小麦…パンなどの加工品や赤ちゃん用のお菓子にも含まれています
・乳…赤ちゃん用のお菓子、飲料水にも含まれています
・えび、かに…だし類に含まれていることがあります
・ピーナッツ…ナッツ類はのどにつまり窒息する原因にもなります
・そば…外食する場合、そば料理がある店ではうどんと茹で汁が同じ場合もあります
これらは食物アレルギーを起こしやすい特定原材料7品目とされており、与えるときに特に注意を要するものです。
ただし卵・小麦・乳に関しては、食事を豊かにしてくれる主要食材ですから、一方的に避けるのではなく慎重に進めて大丈夫であれば徐々に量を増やしていきましょう。
※これらの食材でアレルギーの疑いが出た時は与えるのをやめて、すぐに医師に相談して下さい。
一定の期間与えてはいけない食材
・蜂蜜は1歳までダメ…乳児ボツリヌス症の原因となります
・生卵は3歳くらいまでダメ…生のタンパク質は消化器官に負担がかかります
・刺身は2歳までダメ…生のタンパク質は消化器官に負担がかかります
・カフェインを含む飲み物は乳幼児には与えない方がいいです…コーヒー、紅茶、緑茶、ウーロン茶など
こんなレシピからはじめてみよう
最初のおすすめレシピは、赤ちゃんの主食となる「すり粥」です。
離乳食のレシピの注意書きにはすべて「すり粥・お粥」のことが書いてあります。
※主食は離乳食初期10倍粥、中期7〜5倍粥、後期5倍粥、完了期5倍粥〜軟飯が目安です。
これですね。
離乳食初心者ですと、10倍粥5倍粥という言葉もはじめて聞いたという方もいらっしゃるでしょう。
10とか5は水とお米の分量の比率を意味してます。お米の量の10倍の水で作ったものが10倍粥で、数が少なくなるに従ってお米の量の多い濃いお粥になっていくのです。
ここでのポイントはご飯から作る場合は水の量が半分になるということ。
お米から作る場合 | お米と水の比率 | 米20gの場合 | 水(cc) |
---|---|---|---|
10倍粥 | 1:10 | 20g | 200cc |
7倍粥 | 1:7 | 20g | 140cc |
5倍粥 | 1:5 | 20g | 100cc |
ご飯から作る場合 | ご飯と水の比率 | ご飯20gの場合 | 水(cc) |
---|---|---|---|
10倍粥 | 1:5 | 20g | 200cc |
7倍粥 | 1:3.5 | 20g | 70cc |
5倍粥 | 1:2.5 | 20g | 50cc |
すり粥・お粥の詳しい作り方についてはこちらのレシピを見て下さいね。
もしもすり粥・お粥を食べなかったら
実は、すり粥・お粥を嫌がる赤ちゃんは意外にも多かったりします。
・母乳やミルクが大好きで、離乳食を欲していない
・一口の量が多すぎる
・温度が熱すぎたり冷たすぎたりする
・残っているごはんのつぶつぶが嫌い
・味がないことが嫌い
母乳やミルクが大好きで、離乳食を欲していない場合
無理に食べさせると離乳食に対する興味関心を失ってしまい、苦痛を感じて拒否的になると離乳食が進まなくなってしまうこともあります。あせらずに赤ちゃんが大人が食べているのに興味を持ってくれるよう大人は楽しい雰囲気で食事をしましょう。
またミルクや母乳を飲んだ後の方が落ち着いて食べる場合もあります。
一口の量が多すぎる場合
最初は唇に触れる程度、なめるくらいからはじめます。それからだんだん量を増やしていきます。口当たりのいい小さな離乳食用スプーンを使うと食べてくれる場合もあります。
温度が熱すぎたり冷たすぎたりする場合
大人にとってはぬるいくらいの温度が適温です。母乳やミルクと同じくらいの温度であげてください。冷めてしまった場合は、レンジで軽く温めてあげてください。
残っているごはんのつぶつぶが嫌いな場合
母乳やミルクしか飲んだことがない赤ちゃんにとって、口の中につぶつぶが入ることは大きな違和感になります。ゴックンがまだできない子はいつまでも口の中につぶつぶが残ってしまい、これが「イヤイヤ」に繫がることも多いようです。最初は上澄み液だけにするか、ご飯粒をスプーンなどですりつぶしてあげましょう。
味がないことが嫌いな場合
昆布や鰹節などの天然だしで風味づけします。
ベビーフードなどの野菜や果物を少量混ぜて味に変化を持たせることで食べてくれる場合もあります。
いきなり大人と同じ調味料を使うことは避けましょう。
※注:まれにお米にアレルギーのあるお子さんがいます。何度も吐き戻したり、体調が悪くなるようでしたら病院で相談してアレルギー用の離乳食を進めるようにしましょう。